もしかしたらこの汗、多汗症?
ずっと汗をよくかくなぁ…と悩んでいる人、もしかしたらただの汗っかきじゃなくて多汗症かもしれません。
多汗症の人にはこんな症状があります。多汗症かも?と思っているひとは、次の項目をチェックしてみてください。
・緊張したり人の前で話すときなど異常な汗が出る。
・仕事や学校で注目されるのが苦手。
・仕事中など書類が汗でびしょびしょになってしまう。
・子ども時代から友だちより汗の量がすごい。
・汗で携帯電話を水没させてしまったことがある。
どれか当てはまる項目はありませんか?
もしかしたらあなたも多汗症かもしれません。
多汗症を自覚して正しい治療をすれば汗の悩みが解決できると思うので、ずっと汗のせいでつらい思いをしてきた人は参考にしてみてください。
多汗症の種類
・局所多汗症
身体のある場所にだけ異常に発汗症状がある。
原因は、原発性・神経障害・外傷・腫瘍などです。
・全身性多汗症
体全身から異常に発汗症状がある。
原因は、内分泌代謝異常・感染症・神経疾患などです。
多汗症で多いのが、手汗・脇汗・足汗の症状です。
尋常でないほどの発汗量なので、日常生活でも不便に感じたり、不快感がつづきストレスになることも多くあります。
汗での悩みがなくなったら、もっと日常生活が楽しくなるのに…。そう思う人はおおいのではないでしょうか?
自分に合う治療法を見つけたら諦めずに続けることが大切です。
原発性局所多汗症が最も多い。その原因は?
原発性局所多汗症になる原因はまた正確にわかっていませんが、原発性局所多汗症の患者さんにはふつうの人よりも交感神経が過敏だそうです。
また、ある研究では多汗症のひとの家族にも多汗症患者が多いということがわかっていて、遺伝性も否定できないようです。
多汗症の重症度はどれくらい?
自分に合った治療法を見つけるためにまず重要なことは、自分の多汗症の重症度をチェックすること。
あなたの重症度はどれくらいなのでしょうか。
①あまり汗が気にならない。
②すこし汗が気になる。でもがまんできる。
③汗が気になる。なんとかがまんできる。
④汗が気になってしょうがない。がまんできない。
このうち③、④を選んだ人は多汗症の重症の患者さんと言えます。
多汗症の治療法
多汗症の重症度によっても合う治療法は異なります。
まず軽度から中度の多汗症の治療はこちらです。
・塩化アルミニウムを塗る
塩化アルミニウムは病院で処方される治療薬です。
塗ることで汗を予防しますが、副作用で刺激性皮膚炎を発症する人もいます。異常を感じたらすぐに受診してください。
・薬の服用
抗コリン剤の飲み薬を服用することで汗をおさえる治療法です。
医師の指示に従って服用してください。
・イオントフォレーシス
イオントフォレーシスは多汗症のための医療機器です。汗が気になる患部に電流を流すことで、発汗しやすい体質を変えていく治療法です。
副作用もないことで人気のある治療法です。初期の治療から使われる治療法です。
はじめは週に2~3回と詰めて通わないといけないのと、長い期間の治療で効果が生まれるので完治まで時間がかかるというのがデメリットでもあります。
・交感神経切除手術
多汗症の症状が重いひとは検討される治療法になります。
胸部の交換神経節をとる手術になりますので、術後の弊害などを考えながらよく医師と相談して決めるようにしましょう。
汗の悩みからは解放されたいけど、手術はこわい。。。
そんなひとは、薬の服用や塗り薬やイオントフォレーシス治療が向いています。
中でも副作用を心配しなくてよいイオントフォレーシス治療ですが、長期間の治療が必須のため家庭用にイオントフォレーシスう機器を購入するひとも意外と多いんです。
イオントフォレーシスって医療機器なのに家庭用に購入できるの?と思った方もいると思います。
実は日本のメーカーでは家庭用に販売していません。ですが、海外メーカーで日本語サポートのある会社もあるので気になる人は見てみるといいですよ。